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2010年11月30日火曜日

津崎克彦「フィリピン人エンターテイナーの就労はなぜ拡大したのか」

11/30/2010
フィリピン人エンターテイナーの就労はなぜ拡大したのか~歓楽街のグローバリゼーション~

元エンターテイナーの実家にて(マニラ)
津崎克彦「フィリピン人エンターテイナーの就労はなぜ拡大したのか~歓楽街のグローバリゼーション~」

フィリピン人エンターテイナー就労システム(2004年頃)
フィリピン人エンターテイナー就労システム(2004年頃)
五十嵐泰正編「越境する労働と〈移民〉 労働再審2」大月書店所収(2010年)

【概要】
 1990年以降、研修・技能実習生と日系ブラジル人の参入により、日本の労働市場の国際化が本格的に始まったが、それ以前に日本で働いてた代表的な外国人は、歓楽街で接待に従事するフィリピン人エンターテイナーたちであった。なぜ歓楽街という特殊な空間でいち早く国際化が始まったのか。また、なぜ多くのフィリピン人がそこに参入し、定着していったのか。本稿では「失われた女性の幻影」という言葉をキーワードに、日本の労働市場の変容と制度の持続性、フィリピンと日本とのネットワーク、サービスの提供を受ける顧客の視点という観点から実証的に検討し、国際化をめぐる空間と時間の関係性について新しい視点をもたらそうとしている。

【章構成】
1. 問題の所在
2. エンターテイナー就労システムとフィリピン人女性エンターテイナー
3. 遊興飲食店と「自由な労働市場」
4. 供給ネットワークの発展と「技術革新」
5. 顧客と「孤独で不幸な女性」の喪失
6. 「失われた女性の幻影」とその行方



元エンターテイナーの実家(サリサリストア)にて(マニラ)



【参考資料】
・ 津崎克彦「フィリピンパブをめぐる雇用・労働関係」

 仕事と雇用に関する社会学研究会@東京大学(2011/12/13)での資料

 東京フィリピン研究会(2011/12/10)@明治大学、仕事と雇用に関する社会学研究会@東京大学(2011/12/13での資料